このコンテンツは、電子書籍(Kindle本)の出版をテーマに「電子書籍の作り方」について書れています。既にブログ運営をされている方、新たな収入源を求めているフリーランサー、自身のサービスや商品の認知を獲得したい方など。
電子書籍の出版を通して、Web上での発信力を強化や収入源を増やしたいと考えている人にとっては実益につながりやすい内容となっています。
こんにちは、迫佑樹です。僕は過去にプログラミングや数学に関する電子書籍を出版した経験があります。
書籍の出版と聞くと少し敷居が高く感じるかもしれませんが、実はkindle本の出版をすることは、そこまで難しいことではないんですよ。
Kindle本の出版はブログと同じようにほとんど費用がかからないので、「書籍を出版したい!」と考えている人にとっては、とても便利なサービスとなっています。ですが、最初は何をやっていいか明確ではないので、難しく感じてしまいますよね。
そこで今回は
「電子書籍を出版してみたいけれども、どのように進めてよいかわからない」といった方に向けて、Kindle本での出版手順を解説しています。
このコンテンツに目を通して頂くことによって、Kindle本を効率よく出版を出来るようになると思います。
出版社に頼らずとも、自分で「企画立ち上げ〜出版まで」が可能なので、手軽に作れるのが大きな魅力のひとつです。このコンテンツが、あなたの活動の拡大になったら幸いです。
1,電子書籍やKindle Direct Publishingについて
・市場規模
・Kindle本,1冊売れたらいくら入るの?
2,Kindle本を出版する6つのメリット
3,kindle本の出版のデメリットなど
4,kindle本出版に必要なもの
5,具体的な作り方について【3ステップ!】
6,kindle本出版のコツや注意点
7,あなたの経験や知識をKindle本にしてみよう!
1,電子書籍やKindle Direct Publishingについて
市場規模
電子市場は11.9%増の2,479億円 コミック14.8%増、書籍10.7%増、雑誌9.8%減
2015年に1,502億円→2018年2,429億円と4年間で927億円の増加となっている。2020年度には3,000億円も超えると言われていて、市場規模が年々拡大しています。
そんな中、アマゾンのサービスKindle Direct Publishing(キンドルダイレクトパブリッシング)なら、成長産業である電子書籍を自分で執筆→出版して、アマゾンのサイトに掲載することが出来ます。
Kindle本は1冊売れたらいくら入るの?
まずは気になるお金の部分について。kindleで本が購入されるたびに、印税(=ロイヤリティ)が支払われます。70%、35%の2つから選べて売り上げた分だけ報酬が入る仕組みとなっています。
なお、印税の高い70%を選ぶためには、以下のような縛りがあります。
- KDPセレクト(読み放題サービス)への無料登録
- 出版物を他のプラットフォームでの販売をしない(Kindleでの独占販売)
- 価格は250~1,250円(35%を選ぶと99円~20,000円)
上記のような縛りがあるため、印税が高いほうが良いとは一概に言えません。ここでは2種類の支払い形態があることを抑えておきましょう!
2,Kindle本を出版する6つのメリット

1,出版の費用が少なく誰でも手軽に作れる
「誰でもすぐに本を出版できる!」のが最大のメリットです。
紙の本を出版したい!と考えた場合は、そもそも出版社ありきに話が進みます。でも、Kindleであれば、自分1人でサクッと作る事ができます。
極端な話、原稿さえ出来上がってしまえば執筆から1週間以内に出版も可能なぐらいお手軽。実際にかかる費用も表紙の外注費ぐらいなので、ほとんどのケースが数千円以内で済むはずです。
お財布に優しく、コンテンツ作成のハードルが低くなっているのが嬉しいところですね。
2,市場が小さくても販売が出来る
本屋で売ろうとした場合は、ある程度売れる本でないと出版されづらい傾向にあります。なぜならば、出版社や本屋さんの利益が見込めないからです。でも、Kindle本であればそうした事情を考慮しなくてよい。
また、書店では売られていないような小さなジャンルでも出版ができるので、
「こんな情報がほしかったんだよね!」
と感じた人の手に届けやすいです。
3,アマゾンが集客してくれ、購入をされやすい状況
2019年4月時点のアマゾンの利用者は5,004万人(昨年同月比10%増)と言われています。書店では限られたスペースや売り場に置かれるだけですが、アマゾンではスペース関係なく24時間たくさんの人の目にとまりやすい状況にあります。
どんなに良い本だとしても、ひと目に触れない状況だと購入はされづらいですよね。そうした、ハードルをアマゾンは取り除いてくれています。
ビジネスにおいて集客を苦労する場面は多いですが、アマゾンが集客してくれるので、ひと目につきやすくなってきます。
4,1〜2万文字のミニ書籍のような形で出版できる
書籍の種類にもよりますが、一般的には10万文字前後での出版が目安と言われています。原稿用紙250枚分。日頃から文章を習慣があるひとでさえも、これはなかなか大変ですよね。
でも、Kindle本であれば1〜2万文字程度でも出版が可能なんです。
これぐらいであれば既にブログをやられている方であれば、ブログを元に執筆しやすくなってきます。
5,アフィリエイトが出来る
ブログやSNSでアマゾンアソシエイトを利用しながら掲載することにより、アフィリエイトが可能となっています。2019年11月時点でのKindle本のアマゾンアソシエイトの料率は8%となっています。

料率が小さいのでアフィリエイトで大きく稼ぐことは難しいです。でも、出版物が面白ければブログやSNSで紹介してもらえ、集客の向上に繋がる仕組みとなっています。
6,電子書籍がフロントエンドとなる
Kindle本自体で利益を出すのではなく、kindle本をフロントエンド(広告)としての役割もあります。書籍を元にバックエンドの単価の高い商品やサービスに案内することにより、
「より高い利益」を得ることができます。
書籍内でサービスや商品の案内を部分的に出すことにより、書籍をきっかけにした集客も込めるようになっています。
3,kindle本の出版のデメリットなど
デメリットというか、出版前に知っておいた方が良い点を挙げてみました。
完全成果型の報酬制度
せっかくKindle本を作っても、売れなければ1円の報酬なりません。出版社を通して販売した場合は、「発行部数」に応じた報酬が入る仕組みとなっています。
でも、Kindle本の場合はそもそも発行部数という概念がないので、売られた分だけの報酬制度となっている点を留意しておく必要があります。
出版実績とは認められづらい
電子書籍の市場は盛り上がっていますが、一般的には書籍を出版したとはまだまだ認識されづらいです。紙の書籍の方が実績や信頼に繋がりやすい傾向にある。
出版社を通して本を出していると、
「その分野に詳しい人、権威性のある人」といった見方をされますが、キンドル本での出版だとまだまだ、実績とは認められづらい風潮にあります。
今後の市場拡大によって、世間の見方も変わるかもしれません。
4,kindle本出版に必要なもの
- Word、でんでんコンバーターなどの執筆用のソフト
- Kindle本出版の原稿
- 表紙準備(外注さんに依頼がおすすめ)
基本的には上記の3点さえ揃えば、あとはアマゾンにアップロードして完了です。そこまで難しい作業ではないので安心して下さい。
日頃からブログなどを執筆している方にとっては、同じような要領で原稿を執筆していただければ問題ないです。
具体的な手順や方法などは次の章で説明していきます!
5,具体的な作り方について【3ステップ!】
基本的には下記のような3つのステップとなっています。
- 原稿の執筆と編集
- 表紙を準備→外注さんに依頼しよう!
- Kindleにアップロード
レギュ−レーションや規約等などは細かく変更になる場合がありますので、ざっと公式サイトに目を通しておくと作業がスムースに進むと思いますよ。
原稿執筆に使用するツールはWord、Pagesなどご自身の使いやすいツールで問題ありませんが、最終的には下記の所定のファイルで書き出す必要があります。
- Microsoft Word (DOC/DOCX)
- HTML (ZIP、HTM、または HTML)
- MOBI
- ePub
- リッチ テキスト フォーマット (RTF)
- プレーン テキスト (TXT)
- Adobe PDF (PDF)
原稿執筆前の注意
また、Word (DOC/DOCX)は編集の自由度は高いですが、アップロードした場合文字化けや書式が崩れてしまう時もあるため、適宜修正をする必要があります。
編集の自由度は下がりますが、でんでんコンバーターを利用してePubファイルを書き出した場合、文字化けや書式崩れによる修正の手間が省けます。でんでんコーンバーターを利用して執筆する方もいます。
基本的には、でんでんコンバーターではkindle本に必要な執筆がひと通り出来ます。但し、文字色の使い分けなど細かい編集には向いていないため、「どのような書籍をつくるのか?」によって、使用するツールを定めてあげるのが良いでしょう。
1,原稿の執筆と編集
まずは原稿の執筆をしていきましょう!その際に下記のような手順で細分化して進めると、原稿の執筆がしやすくなってきます。
- タイトルと見出しの設定:書籍の大きな枠組みを決める
- 各見出しに沿った文章を執筆:見出しに沿うことにより、文章の構成が立てやすい
- 導入文とまとめの文章を執筆:書籍の全体を通して重要度が高い。
- 画像やリンクなどを挿入
- フォントや調整や全体の校正
「俺、画像を先に入れた方がイメージがツキやすいんだよね。」など人によっては多少前後する工程もあると思いますが、その辺りは執筆しやすさを基準に柔軟に対応していただいて大丈夫です。
ポイントとしては暫定的で構わないので、タイトルや見出しを先に定めておくことです。なぜならば、タイトルや見出しが定まっていると話題があっちこっちに飛んで
「この本って結局、何について話したいの?」
となってしまう可能性があります。
でも、タイトルや見出しが定まっていると、話題が逸れるのを防げるので最初に定めておくとわかりやすい文章を作りやすいです。
導入文とまとめの部分は書籍全体を通して重要度が高い部分です。書籍の核となる話題を入れて「この本は役に立ったな!面白かったな!」と感じてもらえるようにしましょう。
あとは、見出しや文章に沿った画像やリンクなどを入れていけばOKです。
2,表紙を準備→外注さんに依頼しよう!
表紙は自分で作ってもよいのですが、クラウドワークスやランサーズなどのサービスを利用して専門の方への依頼をおすすめします。
どんなに優秀な人でも第一印象となる服装がだらしなかったり不衛生だったりしたら、
「この人はイケてない人」
と判断されがちです。
書籍も同じように第一印象となる表紙を、しっかりとデザインにしてあげましょう。クラウドワークスなどの外注さんに依頼した場合でも2,000円〜5,000円程度とそこまで、値段がかかりません。
Webデザインなどに精通していない限りは、この辺りは専門家に任せてしまいましょう!もし、自分で作る場合はKindleの売れ筋をチェックしておくことにより、表紙デザインの傾向がつかめてきます。
kindle本はスマホで購入する人も増えているので、表紙は小さな文字はさけて
「文字や写真をドーンと大きく載せる」
スタイルが見やすさに直結→売れ筋に繋がっている傾向が強いです。
3,Kindleにアップロード
いよいよ原稿をKindleのサイトにアップしていきます!アマゾンのアカウントを持っていない方は事前に開設しておきましょう!基本的には、登録フォームに沿って手続きを進めていけば問題ありません。
具体的な手順は下記のようになります。
Kindle Direct Publishingにアクセスして、アマゾンのアカウントでサインイン。

「電子書籍または有料マンガ」を選択。

書籍の名前やカテゴリーなど、出版物に関する情報をフォームに沿って入力していきます。

必要な情報の入力が完了したら「保存」を選択

次に、実際に原稿と中身の登録。
デジタル著作権管理(DRM)は「はい」を選択して、執筆した原稿のアップロード。
(RRMとはDigital Rights Managementで「不正コピー」を防ぐための仕組み)

プレビューアーを起動して、最終的な確認。(全体的なチェックリストを後ほど記載しているので、そちらも合わせて活用してみて下さいね。)

「Kindle電子書籍ISBN」は特に記入せずに「保存」を選択
(紙の本との関連付けの項目。)

「KDPセレクトへの登録」を選択して、出版地域は「すべての地域(全世界での権利)」を選択。これら2つは特別な事情がない限りは、チェックしておいて問題ありません。
その後、「ロイヤリティと価格設定」から該当するロイヤリティを選ぶ。

問題がなければ、「kindle本を出版」を選択して、アマゾンに審査してもらいましょう!審査が通れば、通常は24時間程度で出版されるそうです。
6,kindle本出版のコツや注意点
小さなジャンルで稼ぐ
ニッチな市場でも出版できるのがkindle本のメリットとお伝えしましたが、小さなジャンルでも出版可能です。
「小さなジャンルって何?」と言われると少し難しい部分ではありますが、既存の書籍で売られていない題材と考えて頂けるとイメージがしやすいかと思います。小さな市場であると、細く長く読まれ続ける可能性もあるので、自分ならではの体験やデータを元に出版してあげるのも面白いです。
表紙と合わせてタイトルは超重要!
タイトルで一番大事なのは
「自分がクリックしたい表紙となっているか?」
といった点です。いろいろな電子書籍がアマゾンに並ぶ中にまずはクリックしてもらえないと、読んでもらえる確率がグッと下がってしまうからです。我が子のように一生懸命に作り上げたほんなら、多くの人に届けたいですよね。
でも、タイトルが上手く出てこなかったり、そもそもどうやってつければ良いか迷っているといったケースもあると思います。
はてなブックマークランキングなどに目をとおして見るのも1つの手段です。
インターネットで流行っている記事や拡散されやすいタイトルがわかるので、1つの指針になってくれます。タイトル付けにはこれが正解!といったものがあるわけではないのです。でも、市場でどのような物が人気を集めているのかを把握しておくことは、重要な視点のひとつです。
書籍の内容はブログからだと作りやすい
既にブログや(noteなど)を運営されている方は、ブログである程度アクセスがあった内容に関して出版してみましょう!そうすることにより、アマゾンだけではなくてブログからの集客も見込みやすくなります。
ブログで綴っている内容をリライトするイメージなので、電子書籍び出版にあたった心理的なハードルがかなり下がります
1冊出版できたら、あとは同じような工程で書籍を作ることが出来るので、ブログからぜひ作ってみてくださいね。
誤字脱字の対策
誤字脱字はかなり侮れません。ブログなどの個人メディアであれば、さほど気にならない部分でも、アマゾンに出版されている以上は「商品」といった目で見られます。
せっかく買った食べ物に傷や汚れがあったら嫌ですよね。
誤字脱字は、そうした傷物のような印象を与えてしまいます。「こんな部分も確認出来ずに、出版してしまったのかー」と1度残念な印象を与えてしまうと、内容がどんなに良かったとしてもレビューも悪くなってしまいます。
具体的な対策としては
- 知人や友人などの第三者に確認してもらう(外注さんでも可)
- Wordやツールなどで誤字脱字エラーをチェックする
といった工程を必ず踏みましょう。その上で、並行して校正ツールなどを使ってダブルチェックしていきましょう。
日本語の文章のタイポ/変換ミス/誤字脱字エラーをチェック/校正
99円の設定でKindle Unlimited対象本にする
Kindle Unlimitedとはアマゾンが提供する電子書籍の読み放題のサービスです。このKindle Unlimited対象本にすることにより、多くのユーザーに読まれやすくなってきます。
1〜2万文字程度のミニ書籍の場合は、99円の設定でKindle Unlimited対象本にしてと売上に繋がりやすいです。
一般の書籍が10万文字程度で1480円〜1980円といった価格帯を考えると、1万文字で148円といった単価になるので、99円の設定は相場から見てもややお得感があり、ユーザーにとっては手に取りやすい金額と言えます。
個人で細々と出版したい場合は、こうした「売り方」を気をつけるだけ、でも収益に大きく直結してきます。
チェックリスト
執筆〜出版までに大切な確認事項の部分をまとめています。これ以外にも細かい点はありますが、「とりあえず、この部分を抑えておけば出版に向けた作業がしやすいだろうな」といった点を絞って掲載しています。
- 書籍名:暫定的で良いので、最初に定めておくと軸からズレずに執筆しやすい
- コンセプトや書籍の概要:大枠のコンセプトや概要きめておくと。
- 想定読者層やペルソナ:どこの、誰に届けたいのか?
- 強豪の調査:同じような題材を扱っている書籍をリサーチしておくと、求められている内容がわかりやすい。
- 文字の大きさや見やすさ、体裁部分に問題はないか?
- 校正:誤字脱字のチェックを行ったか?
- 表紙:クリックしたくなる表紙となっているか?→参考:Kindleストア売れ筋ランキング
- 料金:1〜2万文字程度の場合は99円でKindle Unlimited対応を推奨
7,あなたの経験や知識をKindle本にしてみよう!
やや長くなりましたが、このコンテンツは以上で全てになります。誰でも手軽に出版することがkindle本出版の利点ですが、
「なんだか、自分にもできそうだな!」と少しは感じて頂けたでしょうか。必要な工程も意外にシンプルで、
- 原稿の執筆と編集
- 表紙を準備→外注さんに依頼しよう!
- Kindleにアップロード
最初は1〜2文字程度のミニ書籍で十分なので、是非あなたの経験や知識をkindle本にして出版してみましょう。1万文字と聞くと少し敷居が高く感じるかもしれませんが、1日1,000文字ずつ書いたら10日程度で完成です。
収益の幅は書籍のジャンルやプロモーションの幅によって大きく変わってきますが、Kindle本の出版を通してた経験は、あなたの成長に繋がることは間違いないはずです。
僕は日頃から知識が大事と言っていますが、こうした経験によって得られる知識はWEB上での発信をする人にっては財産となるはずです。
このコンテンツがあなたの電子書籍の出版の支えになれたら、とても嬉しいです。