「スキー・スノーボードのスロープスタイルって一体何なの?」
そんな方に向けて、スノーボードを10年以上やっている、オタクのぼくが解説してみました!
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スロープスタイルとは
スキー・スノーボードのスロープスタイルは、ポイントによって勝敗が決まる「採点競技」です。モーグル協議とは異なりタイムは関係ありません。
主にジャンプと、ジブ(障害物)の2つのセクションがあり、難易度や美しさによってポイントが決まります。トータル的な滑走力が求められるので、最も人気が集まっている種目です。
以前では、ジャンプセクションに採点の比重をおく大会が多かったですが、近年ではジブセクションによる独創性や、全体でのルーティンの組み方も得点に反映されやすくなってきました。
ジャンプはカッコ良いので花がありますが、採点のバランスが見直されているのはとても良いことだと思います。
ジブセクション

ボックスやレール・ダウンレール(手すり)などの上を、回転したりグラブ(板をつかむこと)するセクション。
回転数が多ければ難易度が上がるのはもちろんの事だが、ジブアイテムへの乗り方によっても得点は異なる。フィギアスケートでいうところの、アクセル・ルッツ・フリップのような感じに似ている。
スノーボードの場合は、リップスライドやハードウェイ(アイテムを跨ぐ)、トランスファー(飛び越え)といった乗り方がある。
スロープスタイルなどの大会ではあまり見られることが少ないが、バックフリップなどの宙返り、ロデオなどの3Dトリックをしながら、ジブアイテムに乗る技もある。
ジャンプセクション

文字通り、ジャンプのセクション。25メートルプールぐらいの大きさのジャンプをバチーんと飛ぶ。ぼくもビックキッカーを飛ぶ機会があるが、浮遊感は最高でたまらない。
グラブやスピン数、空中姿勢・着地の仕方などの要因により得点が決まる。
スキー・スノーボードのスロープスタイルのルール
コースやアイテムは大会によって異なる。そのため、対応力や独自性が要求される場面もでてくる。また、年々アイテムは大きくなり、難易度も向上している。これは競技の歴史が20〜30年程度と比較的に新しいためです。
採点方法
大体の大会では、予選→決勝を数本ずつ滑走して、「1番高い点数、もしくは3本中2本の平均点」という採点方式が採用されている。
ジャッジの人数も大会により異なるが、最近ではビデオ判定を導入される機会が多くなった。
代表的なスノーボードのスロープスタイルの選手と動画
日本一ジャンプがうまい男!:角野友基

角野 友基(かどの ゆうき、1996年5月18日 – )は、日本のプロスノーボーダーである。STANCER所属(かつては「アルツキララクラブ」「日産自動車X-TRAIL」に所属)。岡本圭司率いるプロスノーボード集団「HYWOD」のメンバー。
日本で最もジャンプがうまいライダーであり、XゲームやUSオープンなどの権威ある大会でのメダル獲得経験もあり。
2015 Burton US Openでの動画
バートンUSオープンで優勝した時の映像。当時、世界で1番難易度が高いとされたトリプルコーク1620(4回転半)の連続技を決める。
ライダーが板を履いたまま、他の選手に胴上げされる映像はあまり見たことがないので、それだけ歴史に名を刻んだシーンとなった。
関連記事:2018年平昌オリンピックに角野友基を出場させないSAJがヤバすぎる。
世界選手権最年少で優勝!:鬼塚 雅
15歳で世界選手権優勝、2018年の平昌オリンピックでは決勝に進出できずに悔しい想いをしたが、世界最高峰のライダーであることは間違いない。
実力はもちろんだが、スポンサーのRedBullやBURTON などの豪華ブランドのバックアップがあるので、今後の活躍に期待!
2016年スイスのlaaxでの大会映像
男子顔負けなほど、ジャンプが豪快。
ジブセクションに力を入れると、さらなる飛躍を遂げそうな予感。
日本人女性で初のBSダブルコーク1080!:村瀬心椛
この記事を執筆時点で13歳。大きな大会での実績等はまだないが、持ち技の難易度から、今後数年以内には世界のトップに駆けあがれるポテンシャル。
まだまだ、若いので新しい環境や困難にも果敢にチャレンジしてくれると思う。
2017 KING OF KINGS FINALでの映像
KINGS GROUP PRESENTS スノーボード日本最強決定戦
ALL JAPAN SNOWBOADING BIGAIR CHAMPIONSHIP2017 KING OF KINGS FINAL BATTLE 2ND PLACE
WOMENS FINAL BATTLE 1ST
13歳とは思えない、クオリティ。 彼女の大会での将来が楽しみです。
関連記事:大人顔負け!13歳の村瀬心椛がマジで世界クラスな件
スキー・スノーボードのスロープスタイルの今後
「10年での進歩がかなり異常」
アイテムはどんどんデカくなり、難易度はガンガン上がった。しかしながら、かっこよさは上がったかと言われれば、そうじゃない。
あくまでぼく個人の感想になるけれども、今のスノーボードの大会は均一な感じ。 競技レベルの向上により、トップクラスの人々はみんなが同じことをできるようになった。回転、グラブ、トリックなど。
同じコースで、同じことをやる均一的な画。ぼくがスノーボードを始めた、十数年前は個性や独自性がもっと宿っていた。
一般的にはあまり知られていない、バックカントリーやストリートでの表現の表現にも注目されると、もっとウィンタースポーツ業界の活性化にも繋がると思う。
スキー・スノーボード スロープスタイルのまとめ
スロープスタイルと言われるとあまり馴染みがないので難しく聞こえるかもしれないが、ゲレンデにあるジャンプやパーク施設を想像してもらえれば、概ね間違いはないです。
日本ではスロープスタイルの大会自体が減っていたり縮小していますが、少しでも多くの人に認知されて、ウィンタースポーツ業界が盛り上がることを祈ります^ ^
おまけ
用具や上達のコツについて、それぞれの記事へのリンクがこちらにまとまっています。
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